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LINEいじめ「裏グループ」で盗撮写真、悪口投稿

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※2019年5月、新事務所設立に伴い講演依頼・取材依頼は070-6457-8693 安川雅史まで!
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LINEいじめ「裏グループ」で盗撮写真、悪口投稿…スマホトラブルから子を守る方法

2016年5月21日(土)弁護士ドットコム LIFE

今や子どもから大人まで、幅広い世代が活用しているスマートフォン(スマホ)。しかし、便利だからこそ依存性も高く、ネット上には、「子どもが食事中もずっとスマホを触っている」と心配する親の声も。無料通信アプリ「LINE」上でのいじめや、出会い系サイト、SNSなどのコミュニティサイトを悪用した犯罪に子どもが巻き込まれるケースも少なくありません。

スマホのトラブルに遭わないために、子ども自身と親はどんなことに気をつければいいのでしょうか? ネットいじめやSNSトラブルの問題に取り組むネットいじめに詳しい安川雅史さんに話を聞きました。


●LINEいじめから不登校になり、自傷行為も
「私たちの元には、お子さんや親御さんから、スマホを使ったネットいじめの相談が多く寄せられます。その中でも最も多いのはLINEいじめです。特に、LINEのグループから外されたり、裏グループを作られて、そこで悪口を言われたというケースが一番多いですね。

昨年あった相談では、関東の中高一貫校に通う女の子同士のLINEグループで、ある女の子について『あの子って男の子の前と私たちの前とで態度違うよね』『●●ちゃんの彼氏に手出したらしいよ』と噂が広まり、その子はグループの中で無視されるようになりました。

その子がLINEで発言すると、みんな読んでいるのに誰も返信をしない。いわゆる『既読スルー』です。さらに、裏グループが作られて、その子を隠し撮りした写真を投稿し始めたんです。

例えば、体育の後で脇汗びっしょりになっている写真や、あくびをして鼻水が少し出ているようなところをひどいアングルで撮られて、『臭いんだけど』『気持ち悪い』『よくこれで彼氏とか作れるよね』と、みんなでその子を笑い者にしていました。

あるとき、裏グループのメンバーの1人が『あんたの写真集あるんだけどすごいよ、見てみる?』と、わざわざその子に見せたんです。すると、写真を見たその子はショックのあまり引きつけを起こして学校を早退し、翌日から不登校になりました。

精神的に追いつめられて親がいない間に自傷行為をするようになり、『転校させた方がいいのか』と親から相談があったんです」

―—誰かが広めた噂やささいなケンカから、深刻ないじめに発展してしまうんですね。

「今の子どもたちは、家に帰ってからもずっと友達とLINEでやり取りしています。LINEで1日中つながっていれば、友達の欠点が目につくこともあるでしょう。しかも、LINEの短い文面のやり取りでは真意が伝わらず、誤解が生じてそこからいじめに発展することがあるのです。

例えば、LINEのスタンプ1つでも、相手の受け取り方によっては誤解されることもあります。彼氏にふられた子を励まそうと明るいスタンプを送ったら、『私はこんなに落ち込んでるのに、なに喜んでるの?』とケンカに発展した事例もあります」
●「フィルタリングをかけないのは親として無責任」

「子どもを待ち受けるスマホトラブルは、ネットいじめだけではありません。性別も年齢もごまかせるネットの世界で知り合った相手を信じて会いに行き、性被害などの犯罪に巻き込まれるケースは後を絶ちません。

子ども自身が、ネット上で無防備に個人情報を公開したり、見ず知らずの人とつながらないことも大切ですが、親が子どもを犯罪からまもるためにぜひしてほしいのが、『フィルタリング』です。

フィルタリングとは、『アダルト』『薬物』『出会い』『自殺』といったキーワードに該当する有害なサイトを閲覧できないように設定することです。警察庁の発表によると、コミュニティサイトの利用により、犯罪被害に遭った子どもの95.2%が、フィルタリングの設定をしていませんでした(コミュニティサイトに起因する児童被害の事犯に係る調査結果について 平成26年上半期)。

フィルタリングは親が自分で設定できますし、設定してもLINEやゲームはできます。フィルタリングをかけなければ、どんなに有害なサイトも使い放題見放題です。これをせずに子どもにネットを使わせるのは、親として無責任です」

―—ただ、ある程度年齢が上がると、フィルタリングを嫌がる子どももいそうです。

「確かに、『高校生にもなってフィルタリングなんて恥ずかしい。他の子はみんなかけてないよ』と子どもに反発されるかもしれません。

そこで感情的になって子どもを叱っても、『うっさいな』と部屋に閉じこもってしまうのは目に見えています。大切なのは、『あなたを愛していて、あなたの命を守るために設定する必要がある』ということを親が素直に子どもに伝えることです。

例えば、『気持ちはわかるけど、ニュースであなたと同じくらいの年齢の子が、スマホで悪い人にだまされて命を落とす事件が報道されていたの。お母さん、あなたに嫌われてもいいからあなたの命だけは守りたい。あなたのこと大好きだから、フィルタリングは外せない』と。親からこんなふうに言われたら、子どもは言い返せません」
●「親の行動はお手本」子どもをスマホトラブルから守るために
「まずは、『家族みんなでリビングで使おう。充電もリビングでしよう』と、家族間で決めることです。LINEで相手を傷つけるようなことを言ったり、グループから外したりするような子はたいてい、自分の部屋にこもってLINEをやっています。リビングでやってる子は、親の目があるので心理的にブレーキがかかり、相手をおとしめるような書き込みはしないことが多いです。

そもそも最近は、親自身が、友達とLINEをやりとりしながらご飯食べていたりします。子どもは親の行動を『お手本』としてよく見ていますから、親がそんな行動をしていては、子どもに注意しても『ママだってやってるじゃん』と反発されて示しがつきません。

『ご飯の時はスマホ持ち込まずに、家族で顔を合わせてご飯食べようね』と決めて、親子のコミュニケーションの時間を確保しましょう。親子のコミュニケーションの時間があると、子どもの異変やSOSにも気づくことができ、いじめやトラブルに早く対処できます。

もしも、以前に比べてあまり笑わなくなったり、学校や友達の話題を避けるなど、いつもと違う様子に気づいたら、『私はあなたの見方だから、いつでも相談してね。どんなことがあっても守っていくよ』と言ってあげてください。その時は話せなくても、あとで子どもはちゃんと相談に来ます。

また、スマホがかかわる事件や、ネットいじめを苦にした自殺が報道された時は、親子で、『どうすればこの子は被害に遭わなくてすんだんだろうね』『なぜ命を絶ってしまったんだろうね』と話し合うことも大切です。こうしたことを家庭内で1つずつ実践していくことが、子どもを被害者にも加害者にもしない一番の方法だと思います」
【プロフィール】
安川雅史(やすかわ・まさし)
全国webカウンセリング協議会 理事長。1988年大学卒業後、高等学校教諭を経て、2005年、全国webカウンセリング協議会理事、06年同協議会理事長に就任。(2019年4月末退任) ネットいじめ、不登校、ひきこもり、少年犯罪問題等に取り組み、全国各地で講演会や研修会をおこなっている。 新刊に「子どものスマホ・トラブル対応ガイド」(ぎょうせい)。現在、ネットいじめ対策協会代表理事を務める

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