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犯罪脳③

2014年09月30日
長期間にわたってのストレスは虐待だけではありません。家庭の中でのストレスっていろいろあるんですよ。例えば夫婦間が悪いことも子どものストレスにつながります。親の精神状態と子どもの精神状態は比例しているんです。親が精神的に不安定なのに、子どもが精神的に安定しているということはありませんから。特に夫婦関係がうまくいってないというような場合、子どもが寝てから夫婦げんかしている、あれは子どもが気が付かないふりをしているだけです。夫婦げんかしているのは子どもは全部気が付いています。親の前では気が付かないふりをしているんです。それが長期間にわたってしまうとどうなるか。やはり前頭葉に傷が付いてしまいます。

犯罪脳②

2014年09月29日
今の子どもたちは前頭葉に傷がついていて、ブレーキがかからない子どもがすごく多いんです。前頭葉に傷がついてしまうと、感情的になったりした場合、人の気持ちが分からない子どもになってしまいます。一線を越えてしまうんです。
 どういうときに前頭葉に傷がつくかというと、長年にわたってのストレスです。例えば虐待です。長期間にわたって親から愛されていない、ずっと殴られている。理不尽な暴力を受けていると、ずっとそれが続いてしまうと、前頭葉の一部分に傷がついてしまうんですね。そうすると、何かきっかけがあった場合、一線を越えてしまうんです。

犯罪脳①

2014年09月28日
最近の子どもの中にはブレーキがかからないような子どもが多いです。普通であれば、人間の脳はブレーキをかけるんです。皆さんだって頭に血が上って、「●●を殴りたい」、「あいつむかつく」なんてことがあるでしょ?でも、実際に行動には移しませんよね?それは前頭葉がこれはやっちゃいけないことだとブレーキをかけるからなんです。これが人間の理性というものです。殴りたいけれども抑える。殺したいけれども殺さない。それは人間の脳がブレーキをかけて、これは人としてやっちゃいけないことだ、抑えなければならないことだと前頭葉がブレーキをかけるからです。

信頼関係②

2014年09月27日
1回で相談が終わった。それは信頼関係ができて、問題が解決したから終わったわけじゃありません。見捨てられたんです。この人にいくら相談してもむだだと思ったら、2回目はないんですよ。信頼関係ができると、また相談にのってと必ず子どものほうから来ます。子どもの相談にのるとき、いいかげんに相談にのらないでくださいね。はっきり言って、メモをとっている人ほどいいかげんです。メモの内容を読み返すと分かると思います。どうでもいいことをたくさんメモしているはずです。 実はこれは、逃げなのです。メモをとっているという逃げがあるから、メモをとっているという安心感があるから、相手の話や気持ちをちゃんと聞き取ろうとしていないです。表面上だけの言葉がただ聞こえている。そんなことをやっちゃだめですよ。

信頼関係①

2014年09月26日
いいかげんな相談にのっている先生方が、生徒から慕われるわけがありません。保健室がたまり場になっているようなところもあります。いろいろな生徒の相談にのっていると、ごちゃごちゃになってしまって、ほかの子の相談のことをその子の前で言ってしまったり、よく子どもが言うのは、「あの先生、何回も同じことを聞くんだよね。この間も誰のファン?なんて聞かれて、嵐の櫻井君のファンだって言ったばかりなのに、また同じことを聞かれたの。」先生は忘れていても、生徒はそういう部分を全部覚えているんです。そんな人に深刻な話題をするわけありません。
 皆さんだって、誰にでも何でも相談しているわけではないはずです。本当にこの人ならばという人にしか深刻な話題は相談しないはずです。本当にこの人ならばという人を選んで話をしているはずです。子どもだってそうですよ。誰のファンなんて毎回聞いているような、同じようなことしか聞かない先生に深刻な話題を言うわけありません。この先生に相談してもむだだと子どものほうからブレーキをかけます。表面上のことしか話さなくなります。他の子の相談のことをその子の前で間違って話すような先生に信頼関係なんて芽生えるわけないのです。
 ところが、保健室がたまり場になっているから、自分は信頼されていると勝手に思い込んでいるような先生方が多いですよ。信頼なんてされていませんよ。いいですか。前回の相談の内容をちゃんと読み返してから相談にのる。前回の相談の内容が全部よみがえってきます。それから相談にのった場合、先生はちゃんと私のことを分かってくれている。こんなことまで覚えていてくれている。信頼関係ってできていくのはそこからですよ。

メモを残す

2014年09月24日
その日に話した内容をまとめるのは戻ってからです。時間を絶対に置かないでください。時間を置くとすぐに忘れます。例えば会議があるから、会議が終わってからまとめましょう。残念ながら、会議が終わるとほとんど忘れています。夢と一緒です。夢って、起きてすぐは、結構覚えているんです。でも5分たつと忘れていますからね。1時間もたつと、「あれ、夢なんて今日見たっけな?」となってしまう。これと同じです。生徒が帰った直後にメモは残さなければならないのです。子どもの顔を見ながら相談にのっていると、ちゃんとその子の表情が思い浮かんでくるんです。
 よくメモをとりながら相談にのる先生がいますが、皆さんね、連続ドラマとか見るとき、メモをとりながら連続ドラマを見ますか?映画館の中で私は必ずメモ帳を持っていって、ストーリーを全部映画館でメモしていますよなんていう人を見たことがありますか?映画の意味がなくなりますよ。一人だけ、泣いたり笑ったり感動したり、何もなくなりますね。メモなんてとらないから、気持ちがすっと伝わってくるんです。人間って一番伝えているのは表情です。メモをとった段階で一番大切な表情を見ていないことになるんです。必ず相手の表情を見ながら相談に乗らなければなりません。だから、必要がないものは置くんです。テレビドラマだってメモ帳を持っていなかったら不安ですか?不安じゃないでしょ?時間設定したということは、その子のドラマが始まったんですから、ドラマに集中しなければならないんです。その子のドラマの始まりなのです。
 帰った直後にメモを残すと、いろいろなことがよみがえってきます。また、その子の相談にのるとき、前回の相談の内容を読み返すと、話しているときのその子の表情が一番思い浮かんできます。メモをとりながら相談にのっている先生というのは、残念ながら、テレビ番組の画面を見ないで、ただメモをとっているのと同じことで、全くよみがえってこないんです。

子どもを見送る時

2014年09月24日
相談が終わった後もそうです。椅子に座ったまま、「気をつけて帰れよ」なんて言う先生方もいますが、自分はそういうことは1回もやったことがないですね。相談が終わったら、子どもと一緒に立ち上がります。必ず横に並んでドアまで歩いていきます。前後じゃだめなのです。この子を今、帰していいかどうかの判断というのは横でなければ分からないですね。震えであるとか足の運び具合というのは横でなければ分からないですよ。「洋子、今日もさ、先生にいろいろなこと話してくれてありがとうね。先生、すごく嬉しかったな。何も心配ないから、先生、洋子のこと必ず守っていくから。先生のことを信用しなさい。何も心配ない。この学校を卒業しようね。先生は、絶対洋子に、卒業証書渡したいから。不安なことあったら、先生に必ず相談してね。必ず先生守っていくからね。暗くなっちゃったな。気をつけて帰りなさいよ。先生また明日洋子のこと待ってるから。じゃあね」
 そこでその子がまだ不安定な場合は、安定するまで待ちます。手を握ってあげると子どもは落ち着きます。人間ってね、手を握ってもらうとすごく安心するんですよ。カウンセリングをやっていても、急にパニックを起こして暴れ始める子どもでも、手を握ってあげるだけで安心するんですね。そこからは時間は無制限です。カウンセリングは時間設定したとしても、帰りに不安定なまま帰して、その子が道路にふらふらなんて出ていったら大変なことになります。この子はもう帰して大丈夫っていうまで手を握ってあげてください。
洋子さんが安心して帰り始めても、その場で待っていてください。何で待っているか分かりますか?多分洋子さんは、歩き始めてから1回は、振り返るはずです。振り返ったときに、まだ先生がいてくれて、「洋子、気をつけて帰りなさいよ」って手を振ってくれるのと、振り返ったときに、もう先生も誰もいないのとでは、大きな違いがあります。
 皆さんも若いころのことを思い出してください。初めてデートをしました。名残惜しいから必ず振り返るでしょ?彼氏彼女がいてくれて、まだ手を振ってくれているでしょう。それが振り返ったときにさっさと向こうを向いて帰っているとどんな気持ちになりますか?不安定な子どもというのは最後まで守ってあげなければいけないのです。たかがそれぐらいと思うかもしれませんが、それぐらいのことができなければ人の気持ちを動かすことはできません。

リストカットのあとがある子どもの相談に乗るときは、先ほどのように、まずは思っていることを全部紙に書き出させます。その後で「たくさん切りあとがあるな、大丈夫か、痛くないか?今日はこの赤いマジックで、今、切りたい場所があったら、そこに全部印つけてよ」と言います。何本も印をつける子もいます。生徒が話し始めたら、すべて共感して受けとめてあげてください。 人間というのはね、正論を言う人に心を開いているわけではありません。皆さん方だって、最終的に心を開いているのは正しいことを言っている人ではなくて、自分のことを分かってくれる人に心を開いているでしょ?相手の言っていることは分かるんだけれども、自分の考えを否定されたら、その人には人間というのは心を開かないんです。本気で自分のことを愛してくれて、自分の気持ちを本当に共感してくれる人には必ず心を開くのです。先生方は正論ばかり言おうとします。だから子どもの心を開かせることができないんですよ。
 共感のまず一つが受け止めるということです。うなずくということです。共感することが下手な人ほど、うなずき方が下手です。共感されると、人間は次の言葉が出てくるんです。

いじめられている子どもで、リストカット、自分の手首を切っている子どもはたくさんいます。人間は、本当に死のうと思ったら、リストカットという方法を使わないんですよ。飛び降りであるとか、確実に死ねる方法を使うんです。リストカットしている子ほど、実は生きていきたいんです。ただ、自分の心の悩みを誰にも話していません。そういう子は切るんですよ。手首を切ることによって、そこから血が出るでしょ?誰にも話せないことが、血として出ていくような錯覚を起こすんですね。
一度リストカットをすると、常習化します。麻薬と一緒なのです。一度やってしまうと、リストカットをしなければ、心のバランスがとれなくなって、どんどんリストカットのあとが増えていきます。リストカットのあとが30本以上あるような子どもが、わざとリストカットのあとを見せていることがありますが、信頼して見せているのではなく、先生が受け止める力があるかどうかを試しているんです。

 子どもの相談にのる時時間設定をしたけれども、何も話してくれない生徒もいます。もし、生徒がずっと黙って何も話してくれなかったらみなさんはどうしますか?あら、皆さんも黙ってしまうんですか?最近の子どもの中には、思いを伝えるのがすごく苦手な子がいます。「おはよう」と言っても、「おはよう」の一言も言えない子どももいます。
 ただ、そういう子どもも「おはよう」と言いたい思いはあるのです。言葉が出てこないだけなのです。そのような時は、紙に書かせるのです。日記と同じですよ。日記というのは人に話せない、自分の思いを書くでしょ?裏紙を束ねて生徒の前に置くんです。「先生は向こうを向いているから、絶対見ないから。先生に今、言えないこと、不安なこと、腹が立っていることをこの紙に書き出そう。先生は絶対見ないって約束するから」と言い、生徒に背中を向けます。たまっているものはあるんですよ、言えないだけで。それを力を込めて書き始めるんです。だから、紙を束ねて置いておくんです。穴があくぐらい書かせるんです。生徒が書き終わったと言ったら、「先生まだ後ろを向いてるから、その間に、先生が見ても何を書いているのかわからなくなるぐらい真っ黒に塗りつぶしなさい。真っ黒に塗りつぶしたら、それをぐしゃぐしゃに丸めてごみ箱に捨てなさい」と言ってください。
一度、紙に思いを書き出させると、全く話さなかった子どもが小声で少しづつ話し始めるのです。頭の中で言いたいことがまとまるんですね。今度はそれを誰かに伝えたいという気持ちに変わります。

相談は学校内です。時間を決めて。子どもが集中できる時間というのは1時間以内ですよ。授業時間は45分から50分です。それぐらいしか人間の集中力は持ちません。休憩が入らなければ、集中力が続かないのです。ですから、生徒の相談に乗る時は、1時間以内で設定して相談に乗らなければならないのです。終わりの時間が分かっていたら、お互いに集中できるのです。皆さんも生徒の相談に乗るときは必ず時間設定をしてください。

時間設定。時間設定をしなければ、相談が終わらない子どもがいます。しまいには、「先生、メールアドレス教えて、先生、LINEやってる? 先生、電話番号教えてよ」などと先生の個人情報を聞きだそうという子どももいるんですね。べらべら子どもに自分の電話番号とかメールアドレスを教えてしまうような先生がいるんです。
不安定な子どもに電話番号とかメールアドレスを教えると、夜中とかも必ず電話が来ます。
大変なことになりますよ。「先生、寝られないの。っていうか、今手首切ってるの。これってどれぐらい血が出たら死ねるの?何かもう私、生きているの嫌になっちゃったから、最後に先生の声だけ聞こうと思ったの。ごめんね、心配かけて」なんて、そこで電話を切って自殺されると困ると思って朝方まで相談に乗るでしょう。これをやってしまうと、どんどん入り込んできます。
 他の生徒がその先生と話しているのを見ていたら、不安定になるんです。不安定になってくると、もっと私を見てという行動をとり始めます。わざと階段から落ちてみたり、その先生からカッターを借りて、トイレの個室で自殺未遂を図ったりと。 特に女の子の場合、転移というのが起こることがあります。先生に対して恋愛感情が芽生えてしまうのです。だから、ケータイ番号やメールアドレスなどの個人情報は、教えてはいけないのです。相談は学校内でのらなければいけません。時間設定をしないから、ずっと話が続くのです。このようなことを指導されていない若い先生方がたくさんいます。このような先生を「友達先生」といいます。「生徒を叱れない」「生徒と個人的なつき合いをしてしまう」「夏休みなどもずっと生徒とLINEをやってる」なんていう先生もいます。これは明らかに一線を越えているんですよ。

子どもを守る上でちゃんと場所の確保が必要なのです。皆さん方だって、深刻な話題、人に聞かれたくない話題があるでしょう。そういうとき、どこでも話ができますか?違うでしょ?
「ちょっと何か聞かれている感じがするから、場所を変えない?」
なんてなるはずですよ。
 子どもだってそうです。まずは相談室とか保健室とかちゃんと子どもが安心できる場所を確保してあげなければならないのです。

いじめにあった子がまだちょっと不安定だななんていう場合は、すぐに相談にのってあげてください。時間を置かないでくださいよ。いじめが起こった場合というのは、今いじめがないから大丈夫だなと思わないで、何回かはちゃんと時間をとって生徒の相談にのってください。
 例えばこうです。「愛子さん、今日さ、3時半から4時まで先生とちょっとお話ししようか。ちょっと時間とってね」教室で相談にはのらないでくださいよ。教室というのは子どもにとって一番相談しにくい場所です。広い教室で二人きり。不安定になるでしょう。しかも、教室の椅子
は、固いです。固い椅子というのは眠くはなりませんけれども、緊張してしまうんです。居心地が悪いんですよ。皆さん、疲れて家に帰ったとき、ソファと木の椅子があったら、どっちに座っています? ソファでしょ?不安定な子どもはリラックスさせなければなりません。教室の椅子はリラックスできません。
 しかも、教室は誰でも出入り自由な場所なのです。大体加害者の子どもがわざと聞こえるような声で笑ったりして圧力をかけるんです。誰が入ってくるか分からないという場所で、思っていることがあっても気になって話せませんよ。

いじめにあった生徒だけでいる時間というのを極力少なくする。いじめというのは先生がいないところで起こるんですから。一番多いのはお昼休み。さらに部活です。部活動でも生徒任せにして、いや、形の上の顧問だからなんてほとんど参加していないような部活なんていうのは大体荒れていますよ。上級生が幅をきかせているんです。下級生に対してのいじめは必ず起こっていますよ。準備運動のころからちゃんと先生がいてあげなければならないんです。顧問というのは守っていく役割があるのです。強くすればいいという問題ではないんですよ。
 授業だってそうでしょう。プリントを出して、先生が職員室にいるからなどという先生方はいないでしょう。部活でも顧問を持った以上は責任があるんですから、ちゃんと子どもたちを見守っていかなければならないんです。道具運び、準備運動の時間から。掃除も生徒と一緒になって掃除をする。
 そうすることによって子どもを守っていくことができます。

いじめというのは忘れたころに必ず起こります。担任の先生というのはいじめが起こった場合、必ずお昼休みは生徒と一緒に食事をとるべきですよ。食事が終わった後も、次の時間の準備もして、お昼休みも生徒と過ごすんです。大体こういう子って孤立してしまいますから。一人でぽつんと座っている。孤立してしまって。一人でぽつんと黒板のほうを見て御飯を食べる。すごく屈辱的なのが分かりますか?
 教室内でのいじめがなくなっても、みんなが白い目で見ていると思うと、教室にいづらくて、食事もほとんどのどを通っていかなくて、トイレにずっとこもっていたりね。廊下をうろうろ歩いて時間をつぶすような子どももいるわけなのです。そういうことからちゃんと守ってあげなければならないんです。担任の先生もついて、その子の居心地が悪くならないように、例えばグループの中に、その子が比較的仲よく話せるグループに先生も入って、その子も入れて一緒に御飯を食べるとか。お昼休みもその子といろいろと会話をしてあげればいい。担任と副担が交互でもいいんですよ。月曜日は担任の先生、火曜日は副担任の先生で。掃除もそうです。

いじめの加害者が、やったということを自分たちで認めさせてから保護者を呼びます。子どもの問題だから親まで呼ばなくていいでしょうという先生もいるんですが、だめですよ。必ず、実態はちゃんと伝えることです。保護者にも責任があるのですから。これからの子どもの対応についてもちゃんと保護者として考えてもらわなければならないのです。
 それから、この子たちには謝罪させるときも3人集めて謝罪はさせません。3人集まると謝罪が軽くなってしまうのです。必ず1対1で謝罪させることが大切です。
その中に先生も入ります。
この子をクラスに復帰させるのは、担任から見て問題がないなと思ってからです。

担任の先生が全部の話、聞いた内容をまとめていくと、本当のことは3人とも一致しているはずです。誰か一人でも違うことを言っている。それは、3人の中の誰かが、うそをついている証拠です。
2回目の話は矛盾点だけを聞いていきます。3人が共通のことを答えたものに関しては、質問項目から省きます。これを繰り返していくと逃げ切れなくなります。嘘はつき通せないものです。 矛盾点ばかり突いていくと「あいつしゃべっているんだな」ていう気持ちになるんです。人間というのは、皆さん方が例えば悪いことをしたとしても、3人グループで何かやって、別々な場所で話を聞かれると、大体3回目ぐらいで、「あ、私の言っていることはばれているんだ」という気持ちになってくる。そうすると、本当のことを話し始めます。本当にやっているのであれば、3回繰り返すと子どもたちは認めますよ。

今の子たちに多いのは、白か黒、100か0です。 学校も無遅刻、無欠席、皆勤賞でいった子どもが一度学校を休んでしまうと、雪崩のようにそれからずっと休み始めるという子どももいるんです。100点ばかりとった子どもが一度悪い点数をとったら、もう勉強なんてどうでもよくなってしまうような子どもも多いのです。そういう子育てをされている子どもがたくさんいます。
 複数の先生で一人の子どもをしかりつけてしまった場合、取り返しのつかないことをしてしまった、さらにそこに人格否定が入ってしまうと、もうどうしようもないことをしてしまった、死ぬしかないなんて思ってしまうような極端な子どももいるわけなのです。だから、あくまでも話を聞くのは担任の先生。副担は様子を見ることに徹します。 30分後に、担任の先生が抜けて会議室とかに集まって話し合いの内容、それぞれの子どもが答えたことを全部合わせていきます。副担任はそのまま教室に残ります。なぜ、副担は教室に残るかわかりますか?先生一人で対応して教室に誰もいなくなったら、「お前、絶対に言うなよ。こういう風に言おうぜ」と必ず
子どもたちは集まって口裏合わせをします。だから副担任は教室に残るのです。
トイレに行くっていったら、副担任もついていくのです。

罪を犯した子どもたちを3人とも集めて話なんか聞くと、話を折り曲げて自分たちが都合がいいように話をするのです。警察だって、尋問するとき犯人を全員同じ場所に集めて話なんて絶対聞かないです。必ず別々の場所で同一の時間に話を聞くというのが基本中の基本なのです。だから、一人では対応できないのです。例えば、加害者①にはA組の担任の先生に話を聞いてもらう。加害者②にはB組の担任の先生に話を聞いてもらう。加害者③にはC組の担任の先生に話を聞いてもらう。ただし、ここでちゃんと学年で話をして質問項目は全く同じことを同一の時間に話をすることが大切です。 そこにさらに副担任の先生が入ります。副担任は話には一切加わりません。副担任は担任が質問して加害者が答えているときの様子をただ単に見てもらいます。加害者の子どもが話している表情を特に中心に見てもらいます。気が付いたことはメモをとります。さらにICレコーダーで話し合いの内容は記録します。これが副担任の仕事になります。副担は、一切話には加わらないようにします。

学年で話をすると、科目担当の先生とかがいろいろ把握していることが、また出てくるのです。それを総合すると、いじめの加害者像というのがはっきりと分かってきます。
 例えば、3人の子どもが一人の子どもをターゲットに嫌がらせをしていたという事実が分かった場合、ネットの書き込みもこの3人が中心となっていたというのが分かった場合どうするか。まず、学年で話し合いをして、学年全員の先生に共通の認識として把握してもらいます。その上で加害者に質問する項目を決めていきます。同一の時間に必ず別々の場所で加害者から話を聞かなければならないのです。よく学校の先生方は、3人集めて話を聞くということをやりますが、3人集まったら本当のことは言いません。

いじめの実態が分かったら、学年で必ず話し合いの内容を共有しなければならないです。例えば、ボイスレコーダーで記録した内容、さらに、親から提出された書類、いじめの実態。親から聞いた話の内容は全部学年で共有します。今のいじめはもう担任一人で対応できなくなっています。必ず学年で対応しなければならない時代に変わっているのです。というのは、いじめが見えづらくて、しかも複数の子どもがかかわっていることが多いからです。無視であるとかネットでの嫌がらせであるとか、複数で一人の子どもをというのが今の時代のいじめの特徴です。

話し合いをしていくと、実際、子どもが話している内容、ほかの親から聞いた内容、ネットの書き込みの内容、さらにそこにプラスして、担任の先生がうすうす感じている部分をトータルしていくといじめの実態が見えてきます。
 学校側の対応として、クラスの中で先生が話しをするのは絶対にやってはいけません。子どもの気持ちを考えると、これは最悪の事態になります。クラスの中で、「これはクラスの問題だから、クラスのみんなにも把握してもらわなければならない。これはいじめなんだ」ということを先生がホームルームでクラスの生徒に伝えてしまうと被害者の生徒は、よけい学校に行きづらくなってしまいます。いじめられている当人の気持ちは全く考えていません。そんな見せしめにされて学校に行けるわけがありません。

話し合いの場を持つときに大切なことがあります。ボイスレコーダーで証拠を残すということです。「いやあ、私たちもこの年になったら、ちょっと忘れやすくなってしまって、済みません、ボイスレコーダーを持ってきているんですけれども、先生、ボイスレコーダーで話し合いの内容を後でも思い出せるように記録して構わないですよね」と言われると、嫌とは言えないでしょう。これでもう証拠は完全に残ります。言った、言わないということはもう一切言えなくなるのです。「そんなことは言ってません」と学校側も言い逃れできなくなります。教員も保護者もお互いにいいかげんなことは言わなくなります。ボイスレコーダーで必ず証拠は残すことは大切です。

先生の警戒心を解き協力的な姿勢になってから、いじめの証拠を出していきます。「実は今うちの子、ちょっと学校を休んでいるのですけれども、親としてどうしていけばいいのか分からなくて、佐藤先生の指導を仰ごうと思ったんです」と言ってから子どもがいじめられている証拠を出します。 証拠を出されるともう逃げようがないです。言葉で言うよりも、子どもから実際に聞いた内容、ネットの書き込みの内容、ほかの親から聞いた内容、全部文字として残っているわけなのです。感情的になって話す言葉ではなくて、ちゃんと冷静に先生も読むことができます。さらに担任の先生が把握している部分もありますよ。

学校側も、お母さん一人で行くのと、旦那さんと夫婦で行くのというのは、残念ながら対応は違います。しかも服装を見られますよ。ふだん着のだらしないスウェットでなんか着ていくとそれなりの対応しかされないんですよ。きちっとした正装で行くと、やっぱり学校も、「ああ、しっかり対応しないと」、と思うんですね。
 夫婦で行って、相談室に入ったら、まずお礼からですよ。「佐藤先生、こうやって時間をとっていただいて、本当に感謝します。うちの旦那もぜひ佐藤先生にお礼を言いたい、会いたいといって、今日仕事を休んで来てしまったんですよ。うちの子もね、佐藤先生、佐藤先生っていつも言っているんですよ。ありがとうございます。」と言ってから始めるのと、いきなり本題から入られるのというのは違うんです。

担任に電話をかける時も、ふだんのお礼から言われた場合は、先生は、快く時間設定をしてくれます。旦那さんに話すのは先生に時間設定してもらってからですよ。そのときの旦那さんへの話し方も大切です。自分の旦那さんに、「あなたも行ってくれるでしょ?あのね、子育てって夫婦でやるものなのに何でも私任せ。あなたは仕事で忙しいって言うけど、仕事と子どもとどっちが大切なの?」そうすると、旦那さんは、「うるせえな。休めるわけないだろう。子育てはお前の仕事だぞ」ということになってしまうのです。
 ところが、「あなた、あのね、あの子の担任の佐藤先生がね、●月●日に時間設定をしてくれたんだけれども、本当はこれ、私一人でいくべきよね。子育ては私の責任だものね。でも、やっぱり私、あなたが頼りよ。あなたが行ってくれたら、すごく心強いの。忙しいのはもう十分、わかっているの。でも、お願い、一緒に行って。あなたがいるとすごく心強いから。お願い。やっぱり私、あなたが頼りよ」なんて言われると、ニヤニヤして、「じゃあ、ちょっと調整してみるか」と一緒に行ってくれるようになります。 これが、「あなたね、私のせいにいつもするけれども、あなた、子育てのことちゃんと考えてくれてるの? 学校でせっかく時間とってくれたんだから、一緒に行きましょうよ。あなたにだって責任あるんだからね」なんて言うと、旦那さんはイライラしてしまうのです。

いきなりどなり込まれた場合。「先生、ちょっとどうしてくれるんですか。うちの子、今こういうことを言っているんです。いじめがあるんですよ。先生、ちゃんと把握しているんですか」なんて言われると、心臓がばくばくなってね、先生だって冷静な対応がとれないんです。何とかこの親を早く帰したいという気持ちが先行してしまうのです。

感情的になっている言葉は相手に伝わらないことは先ほどから言っています。頭に血が上っているときというのは冷静さを欠いていますから、相手にしっかりと伝わるような話ができていないのです。話があっち飛んだりこっち飛んだり、結局学校のほうも、この親、何言いたいんだっていうことになってしまうのです。いじめの実態が分かったら、まずは、担任に電話を入れなければならないんです。例えばこうです。「佐藤先生にはうちの子がいつもお世話になって本当にありがとうございます。佐藤先生はすごく優しくていい先生だなんてうちの子はいつも言っているんですよ。それで、先生、今うちの子がちょっと学校を休んでいるんですけれども、先生、ちょっとご相談したいことがあるんですよね。佐藤先生だったら、私もいろいろ相談しやすいので。済みません、いつであればお時間とっていただけますかね」なんて言われると、「あ、いつであれば大丈夫ですよ」と十分時間を確保してくれます。

学校に連絡するのはいじめの実態がしっかりと固まってからです。ほとんどの親は、子どもから話を聞いたらすぐに頭に血が上って学校にどなり込んでくるんです。「先生、ちょっとうちの子が今いじめに遭っているのに、先生、どういう指導しているんですか」なんて言われると、学校の先生方も、とにかくその親を早く帰したいという気持ちのほうが先行するんです。親が帰ってからもそのことが話題になります。「あの親、ほんとモンスターペアレンツだ。子どものことでギャーギャーわめいて、本当に扱いづらいよ」なんて、余計子どもが学校に行きづらい状況ができ上がってしまうんですよ。