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いじめ一部認定 高2女子「自殺」調査結果 両親は「不十分」

[2019/04/01] 上毛新聞
 群馬県の県立高校2年の女子生徒(17)=前橋市=が電車にはねられて死亡し、両親がいじめ被害を訴えている問題で、同校は2019年3月31日、調査結果を公表した。学校行事で女子生徒とクラスメートとのトラブルがいじめに当たると認定し、相談を受けた際の組織的な対応についても課題があったとした。一方、自殺との因果関係の有無についての判断を避けた。遺族は反発している。県教委は第三者委員会「県いじめ問題等対策員会」で調査する方針を示した。

 同校によると、いじめと判断したのは、亡くなる2週間前の2019年1月18日、3年生を送る会の発表についての打ち合わせ時。発表の役割を巡り意見が食い違った際、周囲の生徒から「なぜ伊藤さんがやるのか」「他に似合う子がいるのに」などの発言があった。この行為が、いじめ防止対策推進法で定義する「いじめ」に該当するとした。

◎「悪口」確認できない…校長一問一答

 記者会見での校長と報道陣との主なやりとりは次の通り。

―いじめに関する学校側の見解は。
 今年1月の3年生を送る会の準備で他の生徒から配役に関する否定的な発言があり、いじめと認定した。ただ、聞き取りをした生徒の証言などから、それ以外の学校生活で(継続的な)いじめはなかったと考えている。

―「悪口を言われた」などの女子生徒がのこしたメモについて、学校側はどのように捉えているか。
 同級生の証言などからは「(女子生徒に対し)悪口を聞いた、言った」という事実は確認できなかった。

―(送る会でのいじめについて)組織的な対応の問題点をどう認識しているか。
 担任と学年主任で情報を共有して進めていたが、(いじめに関わる)基本方針にのっとると、生徒から相談があった段階で学校全体で対応するべきだった。反省している。

―送る会でのいじめが自殺につながった可能性は。
 因果関係については第三者委員会で調査を進める。学校では判断できない。

◎「都合のいいことしか言っていない」…両親は憤り

 女子生徒の両親は2019年3月31日午後、高校を訪れ、校長らから基本調査の最終報告を受けた。父親は退出後、「調査は不十分。学校は都合のいいことしか言っていない」とあらためて第三者委員会の設置を求めた。

 学校側の説明では、2019年1月の3年生を送る会の打ち合わせでのトラブルを除き、「悪口を聞いた、言ったと証言するクラスメートはいなかった」とした。父親は「調査する気があったのかと疑う」と憤った。

 父親は、学校側が認めた一部のいじめと自殺との因果関係について「(校長らは)答えなかった」とし、「どんな心境で、どんな悩みがあって、どんな決断で自ら命を絶ったのか。全く分からなかった」と話した。

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