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メンタル面からのアプローチ②

相談を受ける上で3原則は、まず、時間制限のルールである。これは、いつまでもだらだらと話をさせず、問題解決を早めるためである。次に、愛情制限のルールである。これは相談者との個人的接触が強過ぎると、相談を受ける側の私的世界がわかりすぎて、相談者の自己表現を阻止することがありうるからである。最後に秘密保持のルールである。秘密が守られなければ、もちろん心を開いて相談することはありえないからである。最近、カウンセリングマインドという言葉をよく耳にするが、これは、相手の心に気を配り相手の心を共有して、相手が安らぐように配慮することを意味する。言い換えれば相手の立場になって、相手の身になって心を配ることである。相談にのる人は常にカウンセリングマインドを持っていることが重要である。人には、「自分自身ではわかっていないが周りの人がわかっている面」「周りの人はわかっていないが自分自身はわかっている面」「自分自身も周りの人も気付いていない面」がある。これが、メンタル面からアプローチし、カウンセリングマインドを持って対応することにより、次第に明らかになり、相談者の可能性を引き出し、相談者の将来への展望が開けてくることにつながるのである。また、相談を受ける立場の者が常に自分を顧みて、自分自身が向上しよう、成長しようという姿勢が強い時に、相手の心も受け入れることが出来るようになるのである。相手の言葉に感情的になったり、身構えていては相手も心を開かない。メンタル面からアプローチをかける上で大切なことは、「問題行動の背景をしっかり踏まえた上で適切な対応をする」と言うことである。いじめの加害者やいじめの被害者の大多数が家族を含めたメンタル面からの支援が必要である。本人だけではなく親自身にも問題があることが多いからである。親とも話し合いを重ね、親の苦しみをわが苦しみと意識し十分に話を聴くことが大切である。その際、親と相対するのではなく、共に協力し、子どもの成長を願う気持ちが大切である。親の養育態度に問題があると決め付け、親の今までの子育てを非難してばかりでは問題解決にはつながらない。親の立場になって配慮し、親の良き理解者、良き協力者として親の思いや願いに目を向け、可能な限り援助しようとする姿勢があれば、信頼関係が芽生え、青少年のより良い成長へとつながっていくのである。いじめの被害者・加害者をメンタル面から支援していくには継続性がなければならない。数回の話し合いだけで改善されることはないと思ったほうがよい。本人や親のモチベーションを維持するためにも、まめに話し合いを持つことが必要である。親の頑張りや本人の頑張りを評価したり、支援策を再検討することも有効である。家族を含めた支援をしていくことにより家族の中に変化が現れる。家族の良い変化は子どものやる気と行動につながる一番の近道である。最近は犯罪も低年齢化、凶悪化し、情緒不安の青少年も増えている。相談を受ける立場の人は、時として痛み苦しんでいる人を見下す傾向がある。このような中で信頼関係が出来ることはありえない。相談を受ける立場の人は、苦しみ、悩みに共感する気持ちが大切である。被害者、加害者ともに心のケアが必要なので、先生との交換日記などをすることにより、言葉に出して伝えられないことでも先生は知ることができる。また、文字や文章からも被害者、加害者の心の変化を知ることができる。

心理療法カウンセラー安川雅史のブログ

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